昔は大手キャリアしか扱いがなかったかけ放題プランですが、最近は格安SIMでのかけ放題プランが普及し始めてきました。
ここではかけ放題プランの紹介と、おすすめの格安SIM6社の紹介を行います。
かけ放題とは?
携帯電話での通話は、基本的に通話時間による従量課金となっています。
しかし、携帯電話での通話料金は20円/30秒と高額になっており、
かけ放題、通話し放題、通話無制限などと呼ばれているかけ放題ですが厳密に言うとかけ放題ではないことが多いです。
完全な電話かけ放題はあまり提供されていない
かけ放題プランだから何分でも電話し放題だ、というわけではありません。
本当の意味でのかけ放題はあまり提供されておらず、最初の○分かけ放題というプランが多くの格安SIMで提供されています。
かけ放題は主に3種類に分かれるのでそれぞれ説明します。
完全かけ放題
完全なかけ放題です。誰にかけても、何分・何時間話しても、何回かけても無料です。
一般的なかけ放題は通話時間がある程度制限されてしまいますが、完全かけ放題は通話時間も無制限となっています。
さすがに完全なかけ放題は格安SIMでは実現が難しいようで、ごく一部の格安SIM事業者しか扱っていません。
通話の最初○分かけ放題
通話の最初5分間や10分間が無料になるという形式です。かけ放題ではこの形式が一般的ではないでしょうか。
無料部分を超えた部分は通常通り20円/30秒などの料金がかかってきます。
一度切ってしまえば再度無料でかけられるので、話が長くなる場合はこまめに切ってかけ直すという方法が使えます。
○分/月かけ放題
1ヶ月間のうち30分間や60分間の無料となります。
かけ放題というより無料通話分と言ったほうがしっくりくるかもしれません。
こちらも無料部分を超えた通話に関しては通常料金がかかります。
かけ放題の選び方
せっかく格安SIMにするのに、無駄なかけ放題オプションで割高になってしまっては意味がありません。
普段の通話時間を確認する
毎月の通話時間と通話料金を確認してみましょう。
色々な箇所に電話をかけている場合は、10分かけ放題などのプランを検討したほうがいいでしょう。
逆に、特定の人とある程度の時間電話で話しているということであれば、毎月60分話し放題というようなプランにしたほうが良いでしょう。
格安SIMのかけ放題おすすめ6社
Y!mobile
・10分かけ放題は基本料金に含まれている
・月額1,000円でスーパーだれとでも定額(完全かけ放題)をつけられる
・通話の際の専用アプリが不要
基本料金に10分かけ放題が含まれているのでイチオシとしました。
キャリアのサブブランドということもあってプレフィックス用の専用アプリが必要ないのもいいですね。
10分もいる?と思われることもあるかもしれませんが、保留の時間などを考えると10分あったほうが余裕を持って電話することができます。
かけ放題プラン月額料金:0円(10分かけ放題、基本料金に込)、1,000円(完全かけ放題)
通話方式:通常音声通話
UQ mobile
・通話の際の専用アプリが不要
・おしゃべりプランとぴったりプランが選択可能
UQモバイルもキャリアのサブブランドということで、専用アプリが不要となっています。かけ放題が5分と少し短いので次点としました。
おしゃべりプランの月60分~180分かけ放題可能な形式を選べるようになっているので、長く話したい人はそちらを選ぶといいでしょう。
かけ放題プラン月額料金:0円(5分かけ放題、おしゃべりプランに込)、0円(60分~180分かけ放題、ぴったりプランに込)
通話方式:通常音声通話
楽天モバイル
・スーパーホーダイプランのコストパフォーマンスが良い
かけ放題プラン月額料金:0円(10分かけ放題、スーパーホーダイプランに込)
BIGLOBEモバイル
・4つのかけ放題から選択が可能
かけ放題プラン月額料金:600円(3分かけ放題or60分かけ放題)、830円(10分かけ放題or90分かけ放題)
通話方式:プレフィックス(BIGLOBEでんわアプリ使用)
OCNモバイルONE
・通常のかけ放題に加えて、よく通話した3番号への通話料が0円になるトップ3かけ放題も選択可能
他にはないトップ3かけ放題があるので、特定の人とよく話すひとはOCNモバイルONEを選ぶといいかと思います。
かけ放題プラン月額料金:850円(10分かけ放題orトップ3かけ放題)、1,300円(10分かけ放題+トップ3かけ放題)
通話方式:プレフィックス(OCNでんわアプリ使用)
U-mobile
・3分間の電話が毎日50回無料
かけ放題プラン月額料金:500円(1日50回まで3分かけ放題)
通話方式:プレフィックス(U-CALL MAXアプリ使用)
格安SIMのかけ放題には3種類ある
格安SIMのかけ放題ですが、3種類存在します。
通常音声通話(回線交換方式)
キャリアの電話回線を利用します。
通常の電話機能でかけるとこの方式で通話をすることになります。
キャリアの回線を利用するので、この方式でのかけ放題を提供している格安SIMは少ないです。
プレフィックス(中継電話方式)
中継電話会社を介して通話をする方式です。通常より少しだけ通話品質が劣ります。
キャリアの回線を使うより電話料金を安く抑えることができます。この仕組で多くの格安SIM事業者がかけ放題を実現しています。
そのため、電話をかけるときに各事業者が提供しているプレフィックス番号をつけるか、専用アプリから発信する必要があります。
これらを忘れて電話をかけてしまうとかけ放題を契約していても通常料金がかかってしまうので注意が必要です。
IP電話
IP電話方式は、インターネット回線を使った電話機能です。
通信回線を使うので通話の品質が通信回線の速度により左右されます。
他の方式に比べると通話品質は良くないことが多いです。
電話番号は050から始まるものになります。
かけ放題の注意点
○分かけ放題を超えると通常料金
かけ放題の分数を超えると通常料金で課金されるため、かけ放題だからといって長電話をしてしまうと予想以上の請求が来て驚くことになります。
専用アプリ方式はアプリを使い忘れるとかけ放題が適用されない
プレフィックスタイプのかけ放題はアプリを使い忘れるとかけ放題が適用されません。
使い忘れた場合キャリア回線の20円/30秒などの料金がかかるため、予想より高額な請求となります。注意してください。
海外通話には適用されない
格安SIM業者の話し放題は国際電話のオプションがありません。
国際電話を使う方は格安SIMに乗り換えず、キャリアのままオプションをつけることを検討したほうがいいでしょう。